ある星の女の子の物語
二十歳だった1999年に妹が描いた絵本。



ずっとずっと遠い宇宙に、地球人には知られていない、地球にそっくりな星がありました。




そこには、地球人と変わりない人々が楽しそうに暮らしています。
しかし、ただ一つ、大きく違うものがありました。




その星の子どもには、頭に花がはえるのです。




子どもは皆、自分の花を愛情込めて育てます。




きれいに花を咲かせたとき。
花が種に変わって、その種がその子の心を豊かにします。
種は心の栄養になるのです。




そんな星のある国に、一人の女の子がいました。
その子の肩には、いつもハトがとまっていたので、
皆はその子を『ポッポちゃん』と呼びました。




ポッポちゃんは、仲よしの、ニワトリのとまるコッコちゃんと、
毎日お花にお水をやって、花咲くときを待ちました。




あるとき、ポッポちゃんは気づきました。
コッコちゃんのお花の成長が早いことを。
コッコちゃんのお花の色が華やかなことを。




ポッポちゃんは、すっかり自分の花が嫌になりました。
楽しみだった花の成長も大好きだったハトさえも、腹立たしくていじわるしました。




ポッポちゃんのお花もハトも悲しくなって泣いて日々を送りました。




少し経ったある日のこと、ポッポちゃんは知りました。
コッコちゃんも、ポッポちゃんの淡い、可憐な花の色がうらやましくて、
自分の花やニワトリにいじわるしていたということを。




それ以来、ポッポちゃんとコッコちゃんは、前よりずっと仲良くなって、
一緒に花を育てました。
大切に愛情込めて育てました。





2人のお花がきれいに咲いて、
ポッポちゃんには、ポッポちゃんの淡い可憐なお花が。
コッコちゃんには、コッコちゃんの華やかな大きなお花が。
それぞれに、一番よく似合うことがわかったとき・・・。




2人のお花が種に変わって、キラキラ心に落ちました。




二人はとっても素敵な女性になって、皆に「大人」と呼ばれるようになりました。




「大人」とは、自分の花を自分らしく、精一杯咲かせた人を呼ぶ名称なのです。




今日も宇宙のある星では、子どもたちが、自分の花を咲かせるために毎日お花を育てています。




だってそのお花は、その人にしか咲かせられない、その人に一番似合う花だから・・・。






今とは時代の違う1999年頃描かれた絵本とはいえ、テーマがとても普遍的。
いつの時代でも、どの年代でも、心に染みるのではないかと思います。
少なくとも私にとっては原点的な絵本(世に出ていないけど!)です。
妹の感性をリスペクトしつつ、今日誕生日を迎えた妹に「お誕生日おめでとう」。
| 過去のこと | comments(2) |

Comment
そんな風に言っていただいて恐縮です。
一筋縄ではいかない性分を持ち合わせている妹ですが、彼女の感性が私に良い影響を色々与えてくれていると感じます。
Posted by: flower epoque |at: 2013/10/30 9:25 PM
貴方たち姉妹を育てられたご両親はどんな風にどんな環境で育てられたのかとても興味をもちました。素敵なご家族でお幸せね。
Posted by: yanogreen |at: 2013/10/29 6:24 PM

















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